利益相反(COI:Conflict of Interest)について

 本会を含む内科系関連学会は、内科系関連学会COI指針協議会を設置して「臨床研究に係る利益相反(conflict of interest:COI)共通指針」の策定を検討し、2010年6月に本会において「臨床研究の利益相反に関する共通指針」の細則が承認されました。

 公的な存在である研究機関、学術団体などの研究者が医学系研究を通して産学連携を行うことで、個人が取得する利益と、学術機関等に所属して行う公正な教育・研究における責任とが衝突・相反する状態が不可避的に起こり、近年、個人のみならず組織COI状況をも透明化していく必要性が増しています。

 そして、研究機関及び研究者は、産学連携にかかる医学研究の実施に関して医学性、倫理性、科学性の担保を前提とし、当該研究成果の質と信頼性を確保するために、提供された内容等の詳細情報をもとに予め管理し、臨床研究実施計画書、COI申告書及び論文に適切に記載し公開する必要性が求められています。

 このたび、日本医学会がICMJE DISCLOSURE FORM 2021の全面採用を決定し、それに伴いCOI管理ガイドラインが一部改訂されたこと、また、診療ガイドライン策定参加資格基準ガイダンスも一部改訂されたことを受け、最近の動向を踏まえて、2024年4月に内科系関連学会の利益相反共通指針の一部改訂が行われました。それに伴い、本学会でも細則改定をいたしました。
 会員の皆様にはご理解・ご協力頂き、細則に基づいてCOIの申告をお願い申し上げます。

内科系14学会による「臨床研究の利益相反(COI)に関する共通指針」

日本内科学会、日本肝臓学会、日本循環器学会、日本内分泌学会、日本糖尿病学会、日本呼吸器学会、日本血液学会、日本アレルギー学会、日本感染症学会、日本老年医学会により策定した共通指針について、日本内科学会ホームページでご確認下さい。

『一般社団法人日本老年医学会 「医学研究の利益相反に関する共通指針」の細則』

本会における指針の運用について定めた細則を掲載しています。

利益相反(COI)各様式(ダウンロードしてご利用ください)

作成例

利益相反に関するQ&A(日本内科学会ホームページを参照)

日本内科学会ホームページに指針・細則とその運用に関する疑問点についてQ&A方式で掲載されていますので参照下さい。