先輩方からのメッセージ

東 浩太郎 (あずま こうたろう)
東京大学医学部附属病院 老年病科
老年医学に興味を持ったきっかけ・現在の取り組み
研修医の頃に、専門性のある進路を選ぶ段階になり、幅広い臓器・疾患を対象とする老年病科に魅力を感じ、入局しました。和気藹々とした医局の雰囲気や面倒見の良い指導医の先生の影響もあったと思います。入院されている高齢者は、多数の疾患を持ち、生理的な予備能も低く、研修医の頃は途方に暮れることもありましたが、生活機能に着目して自分で治療方針を立てられるようになると、自らの成長や、やりがいを感じることができました。また、経験を積むにつれ、患者さんの生活環境や社会のサポート体制まで視野が広がり、個別に最適な医療を提供できるよう、現在も日々研鑽を続けています。
大学病院という場で活動していますが、臨床とは一味違う基礎研究の世界にも足を踏み入れ、実習で指導する医学部生との接点などもあり、多様な刺激を受けることができます。治療法が発達しているにもかかわらず、受診率が1割にも満たない骨粗鬆症診療に関する社会への啓発活動にも力を入れています。高齢化率が世界一の人類史上未曾有の日本社会の中で、老年医学に関わる多様な場面で、頭を使い、少しでも貢献できれば嬉しく思います。また、このページを読んでくださっているこれからの医学を担う若い方々に、老年医学の魅力や奥深さを感じていただき、私達と一緒に活動したいと思ってくだされば、大変嬉しく思います。
経歴・専門分野
- 1999年
- 東京大学医学部医学科卒業。
- 1999年
- 東京大学医科学研究所附属病院、東京大学医学部附属病院、
国立国際医療センター、東京都老人医療センターなどで内科研修。 - 2005年
- 東京大学大学院医学系研究科加齢医学講座修了。
同年より東京大学医学部附属病院老年病科勤務。 - 2008年
- 東京大学医学部附属病院老年病科助教。
- 2013年
- カリフォルニア大学アーバイン校にポスドク研究員として留学。
- 2016年
- 東京都健康長寿医療センター研究所研究員。
- 2021年
- 東京大学医学部附属病院老年病科講師。
- 2024年
- 東京大学医学部附属病院大腿骨骨折ボード長兼任。
医学博士・総合内科専門医・老年科専門医
研究テーマは、加齢性運動器疾患(骨粗鬆症やサルコペニア)におけるホルモンおよびビタミンの作用メカニズム。ホルモン療法耐性乳がんの新しい治療標的の探索など。2017年より文京区骨粗鬆症健診に携わる。
※ 2025年12月掲載。所属は掲載当時のものです。


