先輩方からのメッセージ

冨士田 崇子 (ふじた たかこ)
野市中央病院 内科
近森病院 循環器内科
私は地域枠で高知大学に入学し、高知県の西の端にある病院で初期研修を行い、3年目からは循環器内科医として高知市内の3次救急病院で勤務してきました。現在は地域枠義務年限償還期間であり、地域の病院で内科医として勤務しながら、週1回もともとの勤務先であった3次救急病院で専門分野として心エコー図検査を勉強しています。以前勤務していた地域の病院で担当していた患者さんの多くがマルチプロブレムを抱えた80-90代の方であり、総合内科専門医、循環器専門医としての知識だけでは不十分であり、老年医学を包括的に学ぶ必要があると考え医師6年目で老年科専門医を取得しました。現在は高齢患者さんに対して、細やかなプロブレムをきちんと広いあげ、それらに対して優先順位をつけながら必要な介入を行っていく、時には行わない選択もする、「木もみて森もみる」診療を行うよう心がけています。3次救急病院で働いていた時は、「いかに治療して病気をよくするか」に目が向いていましたが、現在はそれに加えて、「いかによりよい終末期をむかえさせてあげられるか」を意識しながら日々の仕事にむきあっています。
日本の総人口はすでに減少傾向にありますが高齢化率は右肩上がりに上昇しており、今後我々老年科医に求められる役割はさらに大きくなっていくことと思います。老年科医は目の前の患者さんを総合的な視点でマネジメントできる視野の広さが魅力です。自分の経験を活かしながら、さらに診療の裾野を広げるために、老年医学について一緒に学んでみませんか。
※ 2025年12月掲載。所属は掲載当時のものです。


